2009年8月1日土曜日

東京の快適な一人暮し 快適な居住地域16

【私の老舗】

 老舗と言っても、全国的に有名とか、創業150年とかいうことではない。
 「ああ、まだ子供の頃のあの店があった」
という程度のことである。
 
 むろん、私の生まれた町は様変わりしている。
 開かずの踏み切りは、高架となり、晴れた日はよく見えた富士山を高層なマンション(例:赤坂タワーレジデンス )がさえぎっていた。
 第一、私が生まれた二階家の家が、地上5階となり、私が高校生まで過ごした部屋の辺りは、今は美容院となっている。
 
 夢を叶えてくれた駄菓子屋(例:ドールハウスキット駄菓子屋さん )も、今日はどの本にしようかと悩んだ貸本屋も、カチカチとビンが当たる音が懐かしい牛乳屋も、持った10kgのお米が山のように思えた米屋も、コッペパンにジャムを塗ってもらったパン屋も今はない。
 それでも、その街並みに、古本屋、靴屋、寿司屋、蕎麦屋、呉服屋、八百屋、文房具店は健在である。
 また、定食屋も少し場所を替えながらも残っていた。
 そしてそれらの店を下から見上げていた頃を想い、目をつぶれば映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のような光景が広がっていく。

 まだまだ先のことはわからないが、いつか、この街へ帰ってきたいと思う。

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