昨年母が亡くなった。
いつか近い将来その日が来ると思いつつも、あまりにも突然なことに、当時は茫然自失な状態が3週間以上続いた。
思えばこの5年間、介護が中心だった日々を思うと、いつの日か、その苦痛から解放されることを夢見たことが何度もあった。
だが、いきなり重い荷物を降ろしても、決して精神的に楽になったと言えなかった。
いつしか目に見えない生活の張りになっていたことが消え、しかもこれからの新しい生活に備えなければならなくなったからだ。
しかも当時の住居をそれから数ヶ月で明け渡して、新住居を求め、いやそれ以前に定収入が得られる状態にしなければならなくなった。
そんな時、偶然とは言え二つのことが起こった。
一つは強烈な歯の痛みである。
それもお通夜の前日の夜からである。
それまで自分の歯に関して言えば決して大切にしていたとは言えない。
歯医者が嫌いで、子供の頃には今は亡き母に「歯医者はさっき行った」と何度も嘘をついた。
だが、今回の痛みには、お通夜の中でどうしても耐えられそうもなかった。
(ああ、もうこの歯は抜かないと、・・・でも抜くと痛みでまた時間がかかるから、何とか痛みだけでも抑えてもらおう・・・)
そんな思いで、しかもその日は日曜日なので、市内の休日診療の歯医者を探し、数km離れているその歯医者へと向かった。
「・・・この歯は抜かないで、しっかり治療して差し歯にすれば大丈夫。ああ、歯石
子供の頃から怖いと思っていた歯医者さんの何ともありがたい言葉に、何だか別の道が開けたように思った。
もっとも、治療費は痛いが・・・。
そして、もう一つは初七日も過ぎた2月19日のことである。
この日は、いわゆるメタボ対策
かなり以前の予約だったが、その予約のことを思い出した時には、現在の精神状態からすると延期してもらおうと思っていた。
しかし、ズルズルと何もなさない状態で当日になってしまい、結局会場へと向かった。
栄養士の資格をもつ方が面接官だったが、母の死と現在の状態を伝えると、さまざまに親身のこもったアドバイスをして頂いた。
確かにこれから先のことを考えると、むしろこの機会に生活の改善の図るべきだと改めて思った。
なんだか、いずれも人生の新たなスタート地点をもらったような気持ちになった出来事だった。
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